オーケストラと協奏曲共演する方法
1.協奏曲オーディションを受ける
所属している音楽大学や日本演奏連盟などのオーディションを受ける。
選ばれるのは「運」だけれど、負担や手間が少なくて済む。
選考のポイントは、
1)テクニック面で十分弾けているか?
2)オーケストラと合わせる余裕があるか?
拍子 はしょって突っ走るのは マイナス
3)オーケストラの中心に立って「華」ある?
外山雄三指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団 1985年1月
1985年 日本演奏連盟オーディションに受かり
名古屋フィルとリスト ピアノ協奏曲第1番を演奏させて頂いた。
公的助成入っていて 切符の負担が少なめ。
プロのオーケストラとは、別日・当日午後・本番の3回演奏。
出来上がっている曲でないと、通用しない。
当時 学生だったので、自分は未熟、と 劣等感を持ったり
逆に強がって、元気にふるまっていた記憶がある。
オーケストラ奏者の気持ちは、100%安定して弾けて
「ツボ」が合わせやすく、さわやかな若者と一緒なら
年の差なんか関係なく、喜んで演奏できる。
気おくれ不要。よく準備して、自然体で臨めば良い。
2.地元の市民オーケストラ 大学オーケストラに売り込む
断られることが多いだろう。タイミング合って条件整えば チャンス。
1)コンタクト取る団体・人物を調べる
実際の演奏会を聴きに出かけたり、団員に様子を聞いたり…
自分の演奏会の招待状を持っていったり…
・共演できても半年1年先。(その年度の曲目決まっている)
・アマチュアオーケストラは「練習日ビオラ欠席、チェロ1人」とか
「クラリネットは本番の日に来ます」とかの不自由は覚悟。
・自分が何枚くらい切符売れるのか?
いくらまで負担できるか?考えておく。

2)売り込み用のDVDを、とりあえず5部作ってみる
自分がピアノ協奏曲弾いているDVD、自宅パソコンで作ってみる。
指揮者・事務局・団長など起用する立場からすると
「実力があって うまく弾いてもらえる証拠」が絶対に必要。
とりあえず…2台ピアノ演奏で。
第1楽章だけでも可、オーケストラが予定している曲でなくても可

3)協奏曲リハーサルを見学させてもらう
売り込みとは違うけど、どこがうまくいかないか、観察すると役に立つ。
・テンポ仕切る どの楽器?(ピアノ暴走しないツボは?)
・バランスは?(どうやったら一体感生まれる?)
・どういうキャラクターの音を打ち出す?
・ピアニストの仕草は?(休み多いけど 美しく待つには?)
3.オーケストラを「買う」
演奏会経費を負担する「オーケストラを買う」方法もある。
希望する協奏曲が、長期間待たずに弾ける。
負担金額(切符ノルマ)も、オーケストラのレヴェルも、いろいろ。
焦らず 舞い上がらず 冷静に 対応!
大切なのは
・身の丈に合った負担金額か?
・自分で聴きに出かけて納得できる内容か?
映画 オーケストラの少女
オーケストラ"を"売り込む場面…
人を動かすには、熱意と良い方法が必要
(映画 オーケストラの少女)
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