オーケストラと共演した経験から
ショパン アンダンテ・スピアナートと
華麗なる大ポロネーズ演奏法
スピアナートは 装飾のない 高貴な歌唱表現
1)「高貴なメロディーライン」
おすすめはベッリーニ オペラ・アリア

「夢遊病の女 La sonnambula」
Prendi, l'anel ti dono  Ah! non credea mirarti
「清教徒 I puritani」 A te, o cara, amor talora
2)スピアナートの逆は「装飾多いオペラ・アリア」
代表例は ロッシーニ オペラ・アリア

「セビリアの理髪師 Il barbiere di Seviglia」
Una voce poco fa  Ecco ridente in cielo後半
「チェネレントラ La Cenerentola」
Nacqui all'affano e al pianto......Non piu mesta
3)「アンダンテ・スピアナート」スタイルや美学
ショパンの響きAmazon エーゲルディンゲル 音楽之友社
110-111頁 335-336頁 専門家向けに述べられている。
華麗なる大ポロネーズはエンターテインメント路線で
オーケストラと共演した時、「きまじめに・センス良く」
弾こうとしたら、いくらか一人相撲だったと思う。
一緒に遊んで面白い人が無茶してるように弾いても良かった…
アンダンテ・スピアナート オーケストラ 画像 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 管弦楽 画像
アンダンテ・スピアナート」弾く4分半、
オーケストラ全員 静かに「固まって」待っている(左)。
突如、華やかなポロネーズ序奏を はりきって弾くが(右)
ピアノと重複した伴奏。オーケストラには 不完全燃焼な曲。
ピアノ独奏で弾かれるのが 圧倒的に多いのも、納得。
1.右手の表現をつくる
定規の目盛りのように 均等正確に弾くのが 究極の目標?
ポロネーズ 33 55 77 85 など あそび心で 音形生かす。
ピアニストが表現磨かないと、単調に速く弾くだけ。
ヴァイオリン曲「華麗なるポロネーズ第1番」ウィエニャフスキ、
ヴァイオリン奏者は 楽譜をどのように誇張しているか?
聴いてみたらよいと思う。
2.オーケストラが仕切るところはオケに合わせる
・独奏版とは勝手が 違う
77、225、241、245 管楽器全員+全員合奏では、
ブンッと圧力ある1拍めと合わせる。
225 245 273小節 1拍めセパレート

273 遠くに座っている管楽器がリズムを刻む。
その線で 弾いていく。
直前271-272 受け継いだテンポで 管楽器始める。
途中でテンポは変えられない!

277 弦楽器弓使いのタイミングで。
がまんできなくて、あわてがち。拍予想して一緒に弾く。
279前 空白できるかもしれない

・遠くに座っている人も「のせて」いく

24-25 62-63 88-89

急発進は ついてこれない。アウフタクトをエネルギッシュに
42 44 46 左手1拍目わかるように 落ち着いて弾く。
あわてて素通りしない
3.左手でポロネーズリズムつくる
4.ピアノは女王様!オーケストラが気をきかせて合わせていく
ピアノは女王様オーラを発散。芸の説得力でオーケストラ リード。
もちろん 明るく 礼儀正しく フレンドリーにふるまう。
オーケストラは、楽しく共演できる雰囲気を好むし
リハーサルで笑わせた方が良い演奏する。ミルスタイン エピソード
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