ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 演奏法
2.オーケストラのタイミングで弾ける
1)弦管楽器の「伸び気味」想定して練習!
ピアノは音のびない楽器!
ピアニストは 音を詰めて先に進む習慣。
したがって、
・(数えないで)ゆったりした動きをキープするのが苦手
・のばしたり ふくらめたりのニュアンスつけて弾くのが苦手
・メロディーの形を「線」や「面」にして弾くのが苦手

特に第2楽章の主題(練習番号17〜)は
ピアニストにとってタイミング取りづらい。
1)2楽章冒頭5-12小節のような音形
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 音符1でゆっくり舞っているような動きを感じて。
練習番号19 5-8小節 リズム支え ないので この揺れ方を練習。
2)練習番号17の2-3小節目など4拍め強弱ニュアンス<>ついている。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 音符24拍め大切に持ち上げ ゆっくり落下するような たたずまい。
3)練習番号27ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 音符3揺れ 作る。
2、4、6小節後半 ヴァイオリン多人数の塊。たっぷり歌う「揺れ」。

2)打楽器・金管楽器のタイミングには逆らえない
妥協してオーケストラのタイミングで弾く
彼らは 遠くで弾いている。ピアニスト側が合わせる。
第1楽章・練習番号10 Maestoso 細かい音
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 音符4詰めないで。
茶屋克彦 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
第3楽章・練習番号39
カデンツァ後に息を吸って…ティンパニがバチ振り下ろすのを少し見ながら
同じ呼吸で一緒に弾く。
写真は この個所 打ち終わった瞬間のティンパニ。迫力のある音がとどろく!
打楽器が音楽 仕切っている!
左下の黒い部分がピアノのふたの端。ピアノと かなり離れている。

3)分離して、練習しておく
切れてないサラミ…芋づる式につながってたら 致命的に良くない
・「入りにくい所・入る前」の目印くっきり
第1楽章・練習番号6 Un poco più mosso アルペジオ目印ファと♭ラ

第2楽章・練習番号23 2小節目の1拍め
前の小節から分離して アクセント
練習番号24・1小節の1拍め、第3楽章・練習番号39・2小節前1拍めも同じ

文章の切れ目・音符1個分 幅 空ける
第2楽章・練習番号20・1小節、練習番号21・9小節め(2009.9.18)
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