タイミングの取り方・合わせ方

タイミングの取り方は
何種類もあって
臨機応変に
切り替えています。
全体像イメージして
わずか微調整ですが。
・歌なら言葉、弦楽器なら弓の動き、
 管楽器なら息継ぎを予習。
・「曲の運び」を2種類くらい考えておく。

1.キザミ和音は 同時
前に出てはいけない。共演者は追い立て
られているような気持ちで、動揺。
「あなたが音ひとつ出す間、あたしは4つも
音を弾くのよ!」「速すぎて ついてけない」
細かい音があるつもりで練習しておく。
「熊ん蜂の飛行」

2.Keep して「並走」
同じ速さで ひたすらキープする時…
ツボだけ合わせて 残りを適当に弾く時…
伴奏ずれる方が好ましい場合だってあるし
伴奏 先に行っても構わない。
グノーやシューベルト「アヴェ・マリア」…
声楽曲に多くある。

3.「決め所は同時」が原則
和音変わり目、曲のきかせどころ、
終わりの和音など「決め所」は 同時。

待ちきれなくても 我慢!

3a.同時に音を出すのは 一緒の動作
ピッタリ同時に音を出す時 相手の魂感じて
一緒に弾く動作(息吐きながら)。
見てから、聴いてから弾くと 一瞬遅れる。
3b.後追い気味 適した場合も あり
オペラ・アリアの重要個所、わずか遅れて
音を出した方が 適している場合もある。
「あと出しジャンケン」みたいに、
毎回やったら みっともないけど。

4.点より 立体
タイミングよりフレージング…
楽譜の「横」を 感じる

指揮者カルロス・クライバー
「魔弾の射手」序曲 リハーサルDVD…
同時に始める神秘的な音を
指揮より遅れて音を出させて、
弦より遅れて 管を入り込ませる練習風景。

5.「合いの手」は 次に運ぶ
「菩提樹」歌始まって4・8小節目、
次の小節1拍め タイミングをイメージ。
「合いの手」入ってから 数え直すのは
絶対に ダメ!


6.息吐きながら 無意識で弾く音もある
どうやっても タイミング合わない場合
共演者になりきったり、無欲で 弾いてみる。

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