夢藤哲彦の日々の活動から、驚いたこと発見したことを書いていきます。

2009年10月〜  2010年1月〜 6月〜 8月〜 11月〜

2010年5月30日(日)
黒い楽器が、白い楽器を ”優しく” 支えます
ヴァイオリンは古井麻美子さんでした オーケストラのステージマネージャー出身の福田裕之さんとプランディールの岡崎保彦さんに椅子を並べて頂きました

 5月25日 セラミック楽器を使った演奏会では、文字通り満席。
熱心に聴いて下さるお客様の 呼吸を感じながら演奏できるのは、
たとえようもなく
幸せなことです。 ありがとうございました。

 ファインセラミック製の管弦楽器は、株式会社 INAX さんのご協力により
陶器のような素材から、削り出して作られたものです。
「牧神の午後への前奏曲」の
磯貝俊幸さん(フルート)の
暖かい音色を包み込むように、ピアノで伴奏しました。


 右の写真は、オペラアリアでの 「ピアノ五重奏」型の 楽器配置です。
実は、ピアノという楽器、形のくびれている方向に、音が出るんです。
クラリネットの つつみ あつき さんは 「この場所に座ると、
ピアノの音が直撃する」 と、ぼやいていました … すみません。

右側が牧神
2010年5月29日(土)
「先入観」は間違っていた… 牧神の午後への前奏曲

 「ドビュッシーは、印象派の作曲家」 と 決めつけられています。
「牧神の午後への前奏曲」 を 実際にピアノ伴奏してみると、古代(ローマ)神話を舞台に
エロチックな幻に ひたる、「世紀末」 趣味の音楽に、夢藤は感じます。
なので、日の出や睡蓮の絵を、穴のあくほど眺めても、ヒントはつかめないと思います。

 写真は、ニジンスキー振付のバレー版 「牧神の午後への前奏曲」 (1912年撮影)。
百聞は一見にしかず! バレーを鑑賞すれば、よーく 解る…とも、いきませんでした。
動きが不自然で、曲の持ち味とは、ずれている 別物。

 むしろ、ドビュッシー歌曲を味わい、ピアノパートを弾いてみたのが、ヒントになりました。
キャラクターの作り方、旋律の進み方、和音の響きに驚きながら触れて、楽しかったです。
参考曲は、「3つのビリティスの歌」と、 「華やかな宴」 の 「ひそやかに」 と 「半獣神」

 でも…、テストに出てきたら、ドビュッシーは、「印象派(印象主義)」 と書いて下さい。

ソプラノ・池田直美、指揮・田中瑞穂、クラリネット・堤淳喜、チェロ・日野俊介
2010年5月29日(土)
あなたの役に立つか? リハーサル会話術

 プロの音楽家たちのリハーサルでは、「この部分をこうして下さい」と
「肯定のお願いで」
会話しています。
「速いんだ!」 と怒鳴ったら、「もう少し落ち着いて」と「もっと速く」の

両方の意味に取られて、アンサンブルが混乱してしまうからです。

 話し始めの第一声で、演奏が決まってしまうので、「結論だけ、おだやかに」 話すのが
ポイントです。 「こんなんじゃ」 「とにかく」 「練習のたびに 口を酸っぱく言ってるけれど」
という 感情的な前置きは、付けません。 修正しすぎたため 元に戻せなくなったり、
不自然、または不安定な演奏に仕上がってしまうからです。

 同じ音楽の世界でも、教師タイプ (心構えを説いて、「もっと練習してきて!」) や
学者タイプ (定義づけと分析を済ませないと 結論に進めない) と、現場の音楽家は、
話の順番が決定的に違います。 相手や場所に合わせて、話し方を切り替えます。

ムジカセラミカの音楽家やスタッフは上手に話すので、会話術を学ばせてもらっています。

池田満寿夫展は6月27日まで開催
2010年5月13日(木)
心の誠を伝える

 5月9日 富山県立近代美術館  池田満寿夫版画展は黒山の人だかりで、
立って聴いて下さる方も多く、恐縮しております。 ありがとうございました。

富山のお客様の 「美術・音楽・人を愛する雰囲気」に のせられて、
ヴァイオリンの佐藤陽子さんも、本音のトークを メリハリよく披露されていました。

 「うまく」演奏できれば、それでOK、でなくて、「心の誠」を伝えるのが大切
という、オペラの大歌手カルーソーの言葉を読んで、子供時代の佐藤さんは
「すぐに答えが見つからないけれど、どういうことだろう?」 と考え続けたそうです。

 予定を変更して、演奏者の後ろ側にも座って頂き、360度お客様に囲まれました。
池田満寿夫作品「宗達讃歌(天)」は、こんなに大きいけれど、リトグラフ(版画)です。
この演奏姿は、ツィゴイネルワイゼンの最後の音だと思います。

2010年5月7日(金)
本物は語りかけてくる…本物はウマかった
富山駅前「薬売り」の像、荷物多い姿に共感…… 薬売り像近くのホテル前から無料バスで美術館へ 富山駅に戻る時、少し歩いて路面電車に乗ってみました

5月4日 池田満寿夫版画展 開催中の 富山県立近代美術館に出かけました。
ゆったりした会場なので、同じシリーズ5−6点を、作品から少し離れて
味わって新鮮な体験でした。 お気に入りは、「聖なる手」 かなあ…

武満徹と関係の深い瀧口修造 展示室があったり、ストラヴィンスキー、
バルトークなどと 同時代の カンディンスキー、クレーの作品を 見て
いろんな想像をしました。「本物」は、本当に語りかけてきます。

「富山特産 白エビ」の天丼
コロモをほとんど付けないので、見た目はフライドポテトが、バラバラとご飯に
のっかってるみたい。 なるほど!かき揚げにまとめてしまうより食べやすい。
エビ丸ごと食べて、口の中大丈夫?と一瞬不安。でも、なかなか美味!
(空腹だったため、写真を撮る前に、たいらげてしまいました)

2010年5月7日(金)
パラミタ  リンゴ  とろろ
途中下車した熱海駅前、軽便鉄道SLを初めて見る

5月2日 パラミタ・ミュージアム(三重県四日市の郊外)で
佐藤陽子さんのヴァイオリン伴奏。 久しぶりに歌の伴奏も。
(「お父様にお願い」、「宵待草」、「リンゴ追分」)
池田満寿夫さんの般若心経・仏像作品に見守られて、
たくさんの お客様と、いとおしむような ひと時を過ごしました。

5月30日まで開催の企画展・土門拳(どもん・けん)写真展では、
お客さんが、懐かしんだり、驚いたりして鑑賞されていました。

すぐ近くに、自然薯(とろろ)料理のおいしいお店茶茶もあります。

2010年4月22日(木)
春うらら ある晴れた日の 嵐山や
4月上旬の桜、敷地内・ホール近くの風景 演奏会当日の みつば つつじ

嵐山での演奏会当日は、寒さやわらぎ、春のそよ風を感じる天気でした。
歌のひとつひとつが、お客様に吸い込まれていくようで、充実した気持ちで
伴奏できました。
演奏会最後に、会場の皆様と滝廉太郎「花」などの大合唱。

「良い思い出を心に刻みました」との、お声も頂きました。

今回、伴奏のテクニックで多くの収穫があります。
数年前に「細かい音は、ツボの音に向かって進めて」と言われました。
蝶々夫人のアリアだと、
ウーン・ベル・ディ・ベドゥレー
小さいカタカナは、イタリア語をしゃべる感覚で、伴奏も先に進ませます。
このやり方、いろいろな曲で応用できて、困った歌でも 助かりました。

また、曲の途中で「元の速さに戻す」方法も工夫しました。
(メトロノームを 使って、決めたスピードで 急発進)

何カ所か削った方が良いと思うが、感動映画の傑作。カメラワークと顔の演技が抜群。
2010年4月22日(木)
シンプルな音楽に、ため息……映画「ニュー・シネマ・パラダイス」

 イタリア語のリズムに触れてみたいと思ったので、「ニュー・シネマ・パラダイス」を
DVDで、初めて見ました。
モリコーネの映画音楽も有名なので、とっても期待して身構えていたら……

 3時間もかかる長い映画なのに、短い3〜4曲を使い回しているだけ、に近い。
静かな海だけ映る場面、喜びをかみしめる場面と、爆発崩落が、同じ曲なので
初めて見た時には戸惑いました。

 音楽は、素晴らしい!メロディ重視、安心して呼吸できるので、気に入りました。
「ホーッ」と、どよめいてしまう場面、「ハーッ」と、ため息をついてしまう場面を、
音楽が、ぐぐっと盛り立てています。 編集された動画を YouTubeで見てみる

2010年4月7日(水)
お着替え……間に合わず……お気に入り
裏方さんとお母さん役歌手が大忙し 民族衣裳を着るのは最後だけ 顔の微妙な傾け方と手の表情が素晴らしい

以前、ユー・チューブの記事を書いた時に紹介した、ベリーニのオペラ
「夢遊病の女」の「舞台上でお着替え、舞台中央に全力疾走、
ぐるぐる回ってから、華麗・無茶なアクションで、フィナーレを歌う」
映像が再び見られます。

NHKで放送していたのは、同じ上演でも、アップの映像が少なかったです。

5月のムジカセラミカ演奏会で共演する池田直美さんは、実演を見ていて
Natalie Dessay が出ない日は、全然違って普通のやり方だそうです。
「風変りな演出が好き」「歌の真髄を求める正統派では、ないんですね」と
知人に遠回しに言われました。
でも、お客さんと歌手のオーラが「会話していて」、お気に入り。

嵐山は、静かで空気が澄んでいる。騒がしい池袋に つながっているのが信じられない……
2010年4月4日(日)
初 共 演

 初めての方を伴奏する 「第1回目のリハーサル」 は、ドキドキします。
サン=サーンスの「白鳥」のように、型の定まった?有名曲であっても、
速めに弾きたい人と、ゆったり弾きたい人の、2種類あるようです。
慣れてない頃の夢藤は、初顔合わせのたびに 「テンポが違う!」 と言われて
オドオド驚いていました。


 初回リハーサル前には、2種類のテンポで練習しておくと役立ちます。
とはいえ、全部の曲で2種類弾けるようにするなんて、夢藤も無理。
「歌詞、弓使い、息つぎが、ハマるかなあ?」「どこか 腑に落ちない」
と思った曲だけ、パターンを変えて準備……しようと思っています
(予想が当たることは少なく、大抵はずれてしまう!)

 先週は、高速道路で おなじみ 埼玉県の嵐山(らんざん)に出かけました。
4月18日演奏会のための声楽伴奏練習では、初共演の第1回目なので、
案の定、あちこち 「ずれて」 しまいました。

呼吸ピッタリ合って、1+1=3になるような演奏にしたいと思っています。

夢藤哲彦ホームページ トップ  ピアノ協奏曲演奏法・曲目   伴奏者の仕事部屋
Copyright(c) 2010 Tetsuhiko Muto All Rights Reserved.
このホームページのすべての文章の文責および著作権は夢藤哲彦に帰属します。